技術講習会 「湖沼生態系と環境改善」


日時:   平成21年10月27日(火)13:25〜16:45
場所:  ホテル白荻 2階 錦の間
主催:  東北環境アセスメント協会
後援:  環境省東北地方環境事務所、国土交通省東北地方整備局、農林水産省東北農政局、宮城県、仙台市、(社)建設コンサルタンツ協会東北支部


 「湖沼生態系と環境改善」と題し,湖沼に係る種々の環境問題に対する技術力向上を目的として,2名の研究者を招聘し,湖沼生態系の現状と環境改善について,人文社会的視点を加味した理論アプローチと,自然科学的な実践アプローチの両面から講演をいただきました。

講演1:「湖沼の水質改善問題:湖沼の汚染のダイナミクスと人々の協力のダイナミクスのカップリング」
                東北大学大学院生命科学研究科 博士研究員 大野ゆかり様

講演2: 「琵琶湖の生態系変化とその再生について」
           滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 総合解析部門長 西野麻知子様


講演1では,東北大学大学院の大野ゆかり様より,湖沼の水質改善問題を総合的に理解することを目的とした理論生態学からのアプローチに関する講演をいただきました。通常,湖沼の環境改善というと自然科学的なアプローチが中心となる中,人との関わり合いや関心の程度が水質に影響を及ぼすメカニズムに言及される等,人文社会学的なアプローチをしている点で大変ユニークな話題提供をいただきました。

講演2では,滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの西野麻知子様より,わが国最大の湖沼である琵琶湖の自然環境の変化と生態系再生に向けた取り組みについてご講演をいただきました。講演では水質,地形等の環境や生物多様性の特性とその変化について,数多くの調査研究事例を用いて詳細に解説いただいたうえで,琵琶湖特有の生態系再生に向けた取り組み,特に水位低下による沈水植物群落の復元とそれに伴う水質改善・生物多様性の回復事例について詳細な紹介をいただきました。

両講演とも今後の水辺環境を考える上で大いに参考となる内容であり,当協会関係者のみならず,大学や行政に関わる多くの方にも聴講いただき,質疑時間も延長せざる得ない程の盛況な講習会となりました。


会場の様子

会場の様子
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