東北環境アセスメント協会 災害ボランティア − 参加報告 −

◆日時 2011.07.29(金) 10:15〜15:00

◆場所 気仙沼市波路上地区

◆参加 10社18名

アジア航測,エイト日本技術開発,エコリス,三洋テクノマリン,地域環境計画,東北緑化環境保全,日本工営,三国屋建設コンサルタント,宮城環境保全研究所,宮城県公害衛生検査センター (五十音順)

◆内容 畑地のガレ撤去作業

◆報告

東日本大震災の被災地に対する当協会の災害支援活動として,事業部会企画による災害ボランティアを実施した。対象は,被災規模が大きく,現在でも多くのボランティアを募集している気仙沼市とした。

当協会員への募集を行ったところ,20名近い応募を頂いた。気仙沼市災害ボランティアセンター(以下「センター」という)への登録を済ませ,当日を迎えた。

センターは,ボランティア希望者とともに災害復旧の支援依頼者も受け付けており,住民からの支援要請の内容や規模をみながらボランティア希望者の割り振りを行っている。その対応もかなりの苦労があるようで,当協会の作業内容は前日まで確定していなかった。当日,センターを訪問し,畑地のガレ撤去を指示され,資材貸与を受け,現場に向かった。

現場は,気仙沼市の観光地である岩井崎の手前,少し高い位置にある民地であった。既に依頼者の方が待機しており,要望を具体的に確認したうえで,約12m四方の畑を相手に作業を行った。震災前までイチゴを災害していた畑の上には,大小のガレが散在していた。大きなものは小型耕耘機,木材,家具などであった。その量は少なかった。一方でガラス,瀬戸物の破片,イチゴ畑のビニールハウス材や栽培資材などの小さなガレが多く,それらは表土に混じって存在していた。コップや皿,ジョッキグラスや中身の入ったビール瓶など,失われた日常の生活がガレから感じられた。


作業の一コマ

協会員は,途中雨に打たれながら黙々とガレ撤去および雑草撤去を行った。わずか4時間の作業時間ではあったが,依頼者の高い満足を得られた。しかし,依頼者の希望は畑の再開であり,土中のガレが未だ多く,今回与えられた時間では最終的なニーズに応えるまでは至らなかった。なお,センターには作業報告なるものを提出した。その中に依頼者ニーズへの対応状況と継続作業の必要性を記載する欄があり,そこに今後の土壌基盤復旧の要請を書き記し,申し送りとした。

◆その他(所感)

今回のボランティア実施にあたり,都合がつかず参加を見送られた協会員もあった。その多くの気持ちは嬉しい限りである。次回開催は未定であるが,機会があれば是非参加頂きたい。

また,作業中に依頼者から被災時の状況を少し聞くことが出来たので,ここに紹介する。「この場所は,少し小高い位置にあることから津波時の避難場所となっていた。防災訓練でもここに避難していた。しかし,今回の津波はこの場所にも到達し,避難者を飲み込んだ。多くの知人が飲み込まれた。私も津波に巻き込まれて,ガレの中から出てきた。畑も止めようかと思っていた。けど,色んな方からもう1度やってみろと応援され,今回の支援を要請した。もう1回やってみる。こんなに綺麗にしてくれてありがとう。」

◆おわりに


今回のボランティアに参加頂いた方々(右上:依頼者)

上の写真は参加者の集合写真である。皆の顔には達成感がある。また,これを撮影して下さった方も被災者であった。ボランティア依頼者の知人で,若い女性であった。撮影最中に今回の津波でご両親を亡くされたと聞いた。女性は笑顔だった。この写真には達成感とともに,参加者一同の複雑な心境も写っている。

今回の被災でお亡くなりになられた方々のご冥福を,ただただお祈りするばかりである。

文責)アジア航測 山口

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